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学生・研修医の方へ

先輩の声

  • 小池 隆
    Koike Takashi
    小池 隆
    専修医
    (内科専攻医)
    入局年
    2019年
    こんにちは。
    この度、血液・腫瘍内科分野についてご紹介させていただきます、小池隆(こいけたかし)と申します。私は本学出身であり、学生の頃より、成り手が少なく、また未発見の発症メカニズム・新規薬剤の出現が多い血液内科分野を専門とすべく、育てていただいた自大学の付属病院で初期研修を修了し、そのまま継続して当院の内科専攻医となりました。初期研修医を修了する段階で血液・腫瘍内科(医学部では血液・膠原病内科学分野となります。)に入局し、現在に至ります。
    知識豊富で実践経験に富み、全人的な医療を得意とし、後輩にも優しく指導を行ってくださる素晴らしい先輩の医師たち、先輩方から多くのことを教わりつつも自身でも学習・研究を行っている後輩の医師たちに囲まれながら、研鑽の日々を過ごしております。医局員は本学出身の方はもちろん、他大学からも入局されている先生方も多くおられます。出身大学による違いなどなく、常に和気藹々と、時に活発なカンファレンス・話し合いを通じ、全員が一丸となって日頃より患者さんのためを思った治療を心がけていること、常に肌で感じております。
    自身の話をさせていただきますと、目の前の患者さんを一人でも多く救うべく日々の臨床にあたる一方で、研究により、まだ出会ったことのない多くの患者さんを救うべく大学院に進学し、そのいずれも両立させて日常を過ごしております。臨床の現場では若輩者ながら様々な治療方針を提案すると、先輩の先生方は意見の一つ一つを丁寧に吟味してくださいます。時にその方針で治療が実施されたときには多くのやりがいを感じます。大学院の授業ではどうしても臨床の時間を割いて研究することもありますが、その穴埋めを先輩・後輩の先生方が快くしてくださることで、ストレスなく研究に没頭できています。
    また、論文発表や学会発表についても早い段階からさせていただきました。当初は右も左もわからない状態でしたが先輩の先生方が優しく、時間をかけてでも丁寧に教えて下さることで完成度の高い執筆・発表ができたと自負しております。これらの経験は今後自分の後輩にも繋いでいくべく、まずは自分の力のみでこれらが完遂できるよう励んでいる状況です。
    これらの紹介のみだと、プライベートが無いように感じられるかもしれませんが、基本的には9-17時で勤務が終了するように集中して職務を行っております。自身の休日には趣味の野球観戦や散歩、洋服探しをし、プライベートにおいても充実した日々を過ごしているなと感じています。
    血液・腫瘍内科を目指している学生の皆様、初期研修医の皆様におかれましては、一度で良いので病院見学に来ていただけると、少しの時間でもこの温かく、仲のいい雰囲気を感じられると思います。是非一度お話しできればと思っております。皆様のご連絡、お待ちしております。
  • 西原 正浩
    Nishihara Masahiro
    西原 正浩
    専修医
    入局年
    2020年
    はじめまして、日本大学医学部附属板橋病院リウマチ・膠原病内科専修医の西原と申します。私は元々総合診療・総合内科を志望していて、2018年度から新内科専門医制度第一期生として後期研修を開始し、日本大学医学部附属病院板橋病院で各内科をローテーションしながら、内科を学んでいきました。内科研修を行っているうちに実感したのが、どの科でも不明熱・炎症への対応に難渋することが多く、また自己免疫疾患の除外診断を行わなければならない機会が多々あるということでした。膠原病の知識の重要性を意識した上で、内科研修の一貫として膠原病内科をローテートしましたが、1-2ヶ月という短い研修期間では物足りなさを感じました。内科ローテートの終了が見えてきた2020年に総合内科・総合診療の道に進むか悩みましたが、ジェネラリストになるために膠原病の理解を深めたいという気持ちが強くなり、最終的に入局を決めました。入局を決めた同年度は内科専門研修最終年であり、一般内科医として他院で勤務を行っていたので、実際に専門的に膠原病診療を開始したのは2021年度からでした。膠原病診療を開始してからまだ一年も経過しておらず、日常診療で必要とされる知識は圧倒的に不足していると感じる場面が多いですが、疑問・不明点については上級医に気軽に聞ける雰囲気があり、非常に勉強しやすい環境だと感じています。自分が何をやりたいか、例えば研究と臨床のどちらを優先したいか、また仕事とプライベートの両立などについても各々の意見を考慮してくれていて、とても仕事がしやすいです。
    膠原病領域疾患の対象臓器は全身に渡るため、内科全般の勉強をしながら専門性を身につけることができます。他科との連携が非常に大事な診療科ですが、板橋病院全体の雰囲気として各診療科の垣根は低く、色々な先生方に直接専門的な知識を教えて頂ける機会に恵まれていると感じています。膠原病領域の取り扱う内容は幅広く、これまでに解明されていないことは数多く存在し、日々新たな知見が発表されているためとても刺激のある分野だと思います。また、膠原病疾患は比較的若い年代で発症することも多く、学校・仕事などの社会生活への影響を考慮した上で検査や治療選択を行う必要があります。そういった意味で実際の診療現場では治療方針に明確な答えがないことが多々あり、患者さんの価値観を理解しようとする姿勢など、人間性も含めた医師としての総合的な能力が求められる領域なので、やりがいを強く感じています。
    今後の個人的なキャリア形成についてはこれから色々と考えていこうと思っていますが、少なくとも臨床医として仕事をする以上、患者さんの幸せに繋がるような診療ができるように日々努力を続けていきたいと思っています。また、これまでに多くの方々のお世話になってきたので、そういった方々に報いることができる程の実力をつけたいとも考えています。
    最後になりますが、医学部生、いや研修医の時まで膠原病領域疾患は自分の中で全く未知の領域のものでした。しかし、実際に診療に携わり膠原病分野の奥深さを知りってからは、とてもやりがいを感じるようになりました。最初から膠原病診療に興味のある方はもちろん、自分と同じ様に、膠原病がどういったものかわからないけど少しでも興味ある、また将来は総合診療・総合内科に進みたいが膠原病の勉強もしてみたいといった方がいたら、是非ご連絡頂けたらと思います。